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2009年3月8日

世界のDIVA



<今日の1曲>
今回はクラシカルクロスオーバーから
TIME TO SAY GOODBYE

by Sarah Brightman & Andrea Bocelli
詞:Francesco Sartori  曲:Lucio Quarantotto  編:Frank Peterson
(Sarah Brightman 「time to say goodbye」 (国内版'97年12月リリース) に収録)

 サラ・ブライトマンは、ミュージカル「オペラ座の怪人」で一躍名を馳せ、また、バルセロナオリンピック閉会式や2007年世界陸上開会式、北京オリンピック開会式にゲスト出演したこともあり、世界的に有名なクラシカル・クロスオーバーの草分けとなったソプラノ歌手です。
 また、国内でもいくつかのCMのBGMや、かつてニュースステーションのオープニング曲で「サラバンド」が流れていたこともあり、多くの方が耳なじみであると思います。

 この 「TIME TO SAY GOODBYE」 は、元々は、イタリアの盲目のテノール歌手アンドレア・ボチェッリが「コン・テ・パルティロ (Con Te Partiro) 」と題して1995年にイタリア語歌詞でリリースしたのが初出です。
 その翌年に、サラ・ブライトマンからの願い出により、一部の歌詞を英語に換えて 「TIME TO SAY GOODBYE」 として、サラとアンドレアのデュエットとして発表。これが、ヨーロッパを中心に世界的なヒットとなりました。
 このデュエット曲は、一時期、レガシィ・ランカスターなどのCMソングとしてTV放送されていたので、知る人も多いでしょう。

 また、サラがソロで歌うバージョンの TIME TO SAY GOODBYE もあり、これも彼女の代表曲のひとつになっています。
 このソロバージョンでの聴きどころは、彼女のビブラートが、まるで弦楽器に見まごうばかりに聴こえるところでしょう。さすが世界のディーヴァならではです。

 しかしながら、クライマックスでの迫力という面で聴きごたえがあるのは、やはりデュエットの方だと思います。
 こちらは、序盤はソロバージョンと同様にサラのささやくような歌い出しで始まり、やがて美しい張りのあるソプラノを聴かせてくれます。中盤から、アンドレア・ボチェッリの少し鼻に通るテノールに替わり、終盤にはデュエットでの力強いハーモニーで幕を迎えます。アンドレアのテノールは個性的ですが、サラのソプラノにうまくマッチしていて、特に曲の最後の、2人揃ってのフェルマータが圧巻です。

(参考) Youtubeから、サラとアンドレアのデュエットのライブ映像を拾ってみました


 ちなみに、 TIME TO SAY GOODBYE は、他にもヘイリー・ウェスティンラや本田美奈子など多くの歌い手がカバーしています。それぞれ持ち味があり、それぞれ美しい歌声を聴かせてくれますので、バリエーションを楽しむのも面白いでしょう。



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